極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
でも三日前の水曜日から彼はアメリカ出張に行ってしまったから、ここしばらくは元通り私の静かな一人ご飯に戻っている。

出張期間はちょうど一週間で、帰国日は次の水曜日。
ということは、週の後半からまた彼との二人ご飯が始まるはずだ。


隣で野菜を選んでいた主婦からチラチラと怪訝な視線を向けられていることに気づき、鼻歌を引っ込めた。

鼻歌を歌うほど浮き浮きしているのは、主のいない豪華マンションを独り占めできる開放感のせいであって、決して彼が数日後に帰ってくるのが楽しみだからではない。


そう言い訳をしながら、何周も店内を回って食材を買い込むと、私は快晴の空の下、荷物を抱えてマンションに戻り始めた。
一人だった時より買い物が増えたのでずっしりと重い。



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