極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
それには構わず、私は威厳をもって言い渡した。


「高梨さんにご用でしたら、申し訳ありませんが、あいにく彼は今アメリカ出張中です」


「知ってます。だから来たのよ。あなたと話をつけるために来たの」


高梨さん、話が違うよ……。

敵意むき出しの視線を受け止めながら、心の中で遠い空の下の彼に抗議した。
こんな状況になるなんて、聞いていない。


「私、和久井梨乃です。父は三和テックの代表取締役よ」


彼女はそう言って、私を見下したように微笑んだ。






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