極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
そうして迎えた水曜日。
私は仕事を終えるとお化粧ポーチを持ってトイレに行った。
メークしている間、まもなく一週間ぶりの高梨さんに会えると思うと、自然と顔がほころんでしまう。
職場に女性がいないため女子トイレは私専用みたいなもので、そこだけは有難い。
十分ほどでメークを終えると、私は中島さんに連絡を入れた。
高梨さんは夕方成田着の便で帰ってくるらしい。
早く帰って食事の仕度を整えておこう。
車に乗り込むと、中島さんはすぐに気づいてくれた。
「今日は華やかですね」
バックミラー越しに照れ笑いを返した。
「実はこの間、家政婦と間違われたんです。だから奮起しました」
「いったい誰が間違えたんですか? 柚希さんは元から可愛らしいですよ」
「そっ、そんなこと、今まで男性から一度も言われたことないです」
後部座席で顔が湯気を立てた。
「坊ちゃんは素直じゃないですからね」
中島さんはなぜか主語を高梨さんに挿げ替えて笑っている。
本当は高梨さんに綺麗だと思われたくて始めたことだとバレている気がして、少し恥ずかしい。
私は仕事を終えるとお化粧ポーチを持ってトイレに行った。
メークしている間、まもなく一週間ぶりの高梨さんに会えると思うと、自然と顔がほころんでしまう。
職場に女性がいないため女子トイレは私専用みたいなもので、そこだけは有難い。
十分ほどでメークを終えると、私は中島さんに連絡を入れた。
高梨さんは夕方成田着の便で帰ってくるらしい。
早く帰って食事の仕度を整えておこう。
車に乗り込むと、中島さんはすぐに気づいてくれた。
「今日は華やかですね」
バックミラー越しに照れ笑いを返した。
「実はこの間、家政婦と間違われたんです。だから奮起しました」
「いったい誰が間違えたんですか? 柚希さんは元から可愛らしいですよ」
「そっ、そんなこと、今まで男性から一度も言われたことないです」
後部座席で顔が湯気を立てた。
「坊ちゃんは素直じゃないですからね」
中島さんはなぜか主語を高梨さんに挿げ替えて笑っている。
本当は高梨さんに綺麗だと思われたくて始めたことだとバレている気がして、少し恥ずかしい。