極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「一つ教えてあげます。坊ちゃんはよく事業所を視察しますが、ここ第二事業所が一番多いんです」


急に視察の話に変わったので戸惑っていると、中島さんはさらに続けた。


「でも、最近は来ていないんです。前は月に一度ほどのペースだったのに、ここ二か月は来ていないはずです」


二か月といえば、私が腰を痛めたあの日以来ということになる。


「最近は私から事業所の状況を聞いているから、視察の必要がないんでしょうかね……?」


「さあ、どうでしょうね」


中島さんは意味ありげに笑い、そこでその話題は終わった。


今の話はいったい何だったのだろうと首を傾げつつ中島さんにお礼を告げマンションに入る。
洗面所でもう一度身だしなみを整えたあと、私は張り切って食事の仕度を始めた。。


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