極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
彼が私に買ってきてくれたのは、オーガニック素材で作られたリップクリームのセットだった。
包装も中身も使うのがもったいないぐらいお洒落だ。
「リップならクリーンルームでも塗れるだろう」
「ありがとうございます! 可愛い……。使うのがもったいないです」
「早めに使えよ。砂糖が入っていて甘いらしい」
「じゃあ残業中にひもじくなったら舐めます」
「そう思ってそれにした」
自分で冗談を向けておきながら色気のない扱いに内心膨れていると、彼はもう一つ包みを取り出した。
「それと、これ」
無造作に渡されたのはニューヨークに本店があり、まだ日本には直営店のない新ブランドの香水だった。
コスメ通の間で話題になっているものだというのは、数日前に買った美容雑誌で知った。
包装も中身も使うのがもったいないぐらいお洒落だ。
「リップならクリーンルームでも塗れるだろう」
「ありがとうございます! 可愛い……。使うのがもったいないです」
「早めに使えよ。砂糖が入っていて甘いらしい」
「じゃあ残業中にひもじくなったら舐めます」
「そう思ってそれにした」
自分で冗談を向けておきながら色気のない扱いに内心膨れていると、彼はもう一つ包みを取り出した。
「それと、これ」
無造作に渡されたのはニューヨークに本店があり、まだ日本には直営店のない新ブランドの香水だった。
コスメ通の間で話題になっているものだというのは、数日前に買った美容雑誌で知った。