極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
彼が自宅で仕事をする姿は毎晩のように目にしているけれど、経営企画室室長としての姿を見るのは初めてだ。
同棲を始めた頃ならきっと興味津々だったはずなのに、今の私は楽しみなような怖いような、相反する気持ちが同居する複雑な気分だった。


彼には私が代理で出席することを言っていない。
昨日急に決まったことなので、彼に告げる機会がなかった、というのもあるし、終了後に声をかけたらびっくりするかな、なんてたくらみも頭に浮かんでいた。

でも、いざ本社ビルに立つと、そんなたくらみがひどく幼稚に思えて、恥ずかしくなった。


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