極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
でも、それでいい。
好きになんてならない。
最初から泣くとわかってる恋なんかしない。


そう思うのに……。


自分の部屋に戻り、ドアを背にもたれた私の目から、涙が一粒零れた。

せっかく打ち解けてきた二人の関係を、私の空回りで一気に壊してしまった。
でも、好きな気持ちを隠したまま何食わぬ顔で彼の隣にいることに、今は耐えられそうにない。


傷つくのが怖くて、ずっと誰かを好きになることから逃げてきた。
でも、この恋からは逃げられなかった。

この失恋の痛みからも。



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