極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「風呂に入ってくる」


彼の声が廊下に出て行った。
青いシャツの背中は水滴の跡がつき、濡れていた。


「着替えとドライヤーは寝室に置いておくから、冷えないうちに温かくしとけ」


あのキスの後で、なぜそんなに平然と振る舞えるの……?


一人取り残されたリビングで、私は両手で顔を覆った。
やっと彼に触れてもらえたのに、今まで知らなかった孤独の中に放り込まれた気がした。



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