極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
事件が起こったのはその翌日だった。
高梨さんとの一件からまだ抜け出られていない状態ながら、なんとか切り替えて出社すると、部長が慌ただしく私の所にやってきた。
「森下。昨日、C棟の第二ラインに入ったよな?」
「はい。作業報告書は担当の佐藤主任にメールしておきました」
「今朝方から、第二ラインで不具合が発生してるんだが──」
「昨夜の作業完了時には、輝度ムラは安定させましたよ」
「今度は輝度ムラじゃなくて、ダストだ」
「ダスト……?」
ダストが原因ということは、そこに入室した人間のミスだ。
正面に座る横山課長が鋭い視線を私に向けたのが分かった。
高梨さんとの一件からまだ抜け出られていない状態ながら、なんとか切り替えて出社すると、部長が慌ただしく私の所にやってきた。
「森下。昨日、C棟の第二ラインに入ったよな?」
「はい。作業報告書は担当の佐藤主任にメールしておきました」
「今朝方から、第二ラインで不具合が発生してるんだが──」
「昨夜の作業完了時には、輝度ムラは安定させましたよ」
「今度は輝度ムラじゃなくて、ダストだ」
「ダスト……?」
ダストが原因ということは、そこに入室した人間のミスだ。
正面に座る横山課長が鋭い視線を私に向けたのが分かった。