極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
肉眼では落とせたように見えても、レベル100の最高基準のクリーンルームでは話が違う。
目に見えない、たった一粒の粉塵が原因になることだって有りうるのだ。


血の気を失っていく私の表情を鋭い目で見ていた課長はそれきり何も言わずに仕事を再開した。
私も座り、黙って机に仕事を広げる。


でも、生きた心地がしない。
頭の中ではずっと自分を責め続けていた。

自分が原因で不良を出すなんて初めてだ。
どれだけの損失を出したのだろうと思うと、自分の気のゆるみが許せなかった。


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