極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「力を抜いて、俺に任せて」


不意に彼が囁いた。
力強い目は、今まで見たこともない優しい表情を浮かべていた。


「ゆっくりでいい……俺を受け入れて」


熱く切ない声音の囁きとともに唇にキスが降ってくる。
まるでこの世で一番大切なものに触れるように優しく、何度も、何度も。


身体を縛り付けていた呪縛がほどけるように力が抜けた。

キスは唇から首筋へ移っていく。
彼の前髪がさらりと私の首に落ち、下へと滑っていく。

その感触だけで息が乱れてしまい、思わずそれ以上の侵攻を止めようとするかのように彼の肩を掴んだ。


でもそれは先ほどの戸惑いとは別のもので、感じ過ぎてしまうことへの恥じらいだった。


「綺麗だ……すごく、柔らかい」


彼もそれを理解していて、指も唇も止めてくれない。
薄い下着の上から触れていた手はいつのまにか素肌をじかに包んでいて、私の呼吸と声を乱れさせる。



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