極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「俺が守りたい」


私の吐息の合間に、彼の囁きが流れ込んでくる。


その言葉が本当なら……。
熱で浮かされながら、切に願った。


やがて身体を引き上げられ、デッキに横たえられた。
彼に身を任せ、私は目を瞑ったままだ。


「柚希……目を開けて」

閉じていた瞼を開ける。
浴室から漏れてくる薄明りに、デッキに横たわる二人が照らされている。


私に被さる彼のたくましい肩。
濡れた黒髪。
私を見つめる欲望と熱が揺らめく瞳。


彼の何もかもが私を掴み、安全な場所から引きずり出してしまう。


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