極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
迷った末、気さくで優しい中島さんなら受け取ってくれるかなと思い、見栄えの良いものをいくつか包んできた。
「すごくいい香りがしますね。ありがとうございます」
中島さんは笑顔で受け取ってくれた。
「柚希さんが来てから彼の顔色がいいのは、食生活が充実しているからでしょうね」
「そうなんですか? だったら嬉しいな」
「顔色だけでなくて、最近は機嫌もいいんですよね」
私との関係が理由だったらいいな……。
にやけていたらバックミラー越しに中島さんと目が合い、少し笑われた。
演技だった同棲と恋愛関係が、本物になっていく。
最初の取り決めにあった痴漢問題を彼に黙っている罪悪感がチクリと心を刺したけれど、やっぱりどうしても今の幸せは手放したくなかった。
そうして一つでも多く同棲継続の理由をキープしてしがみついていたのは、幸せに浸りつつも、やはりどこかでこの関係への不安を払拭しきれていなかったからだと思う。
「すごくいい香りがしますね。ありがとうございます」
中島さんは笑顔で受け取ってくれた。
「柚希さんが来てから彼の顔色がいいのは、食生活が充実しているからでしょうね」
「そうなんですか? だったら嬉しいな」
「顔色だけでなくて、最近は機嫌もいいんですよね」
私との関係が理由だったらいいな……。
にやけていたらバックミラー越しに中島さんと目が合い、少し笑われた。
演技だった同棲と恋愛関係が、本物になっていく。
最初の取り決めにあった痴漢問題を彼に黙っている罪悪感がチクリと心を刺したけれど、やっぱりどうしても今の幸せは手放したくなかった。
そうして一つでも多く同棲継続の理由をキープしてしがみついていたのは、幸せに浸りつつも、やはりどこかでこの関係への不安を払拭しきれていなかったからだと思う。