極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
深夜に彼が食事を終える頃合いに、挽き立てのコーヒーを淹れた。
彼の睡眠を妨げないよう見つけてきた、カフェインレスのコーヒーだ。


「ごめんな、柚希。最近ほとんど会話もできないな」


マグを受け取りながら、彼が済まなさそうに言う。


「ううん。忙しくなるって言ってましたもんね。こんなにすごいとは思わなかったけど」


内心の不安は隠して、私は明るく笑ってみせた。
きっともうすぐこんな忙しさは終わるに違いない。
そう思っていた。


〝今週の日曜は仕事を入れずに済みそうなんだ〟
〝来月になったら元通りになるよ〟

そんな言葉を待っていた。


でも、帰ってきた彼の言葉は、期待していたものとは逆だった。



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