極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
マンションに着くと、中島さんに笑顔で手を振った。
でも、私の笑顔だったのは、それからわずかな間だけだった。


普段通りのお惣菜を小皿に整え、いつでも食べられるようにラップをかけてから、解凍したパン生地をオーブンに入れて焼き上げを始めた時だった。

予想外に早くインターホンが鳴った。


「うそ! 早い!」


もしかして、成田到着メールは帰る途中で送ってくれたのだろうか。
まだメークを直していないのに!

いや、彼ならインターホンを鳴らさなくても鍵を持っているはずだけど……。


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