極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
慌てふためきながら、嬉しい期待を込めて画面を覗き込んだ私の顔から表情が消えた。


「森下柚希さん?」


「……はい」


「初めまして」


応答画面には、美しい女性が微笑みながら映っていた。


見知らぬ人ではない。
そして、私にとっては〝初めまして〟でもない。

ずっと憧れ、嫉妬し、怯えてきた相手。


「私、長谷川麻里子と申します」


それだけではない。

画面の中の顔は、以前に見たある人にとても似ていた。


どうして彼女が今、ここに……?
二重の衝撃で、茫然と画面を見つめたまま立ち尽くす。


足元の地面が崩れていくような気がした。




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