極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「今日はかけ蕎麦なんだね」


「うん」


来る前から決めていた。
お財布から手帳に居場所を格上げされていたいつかのサービス券を取り出し、かけ蕎麦の食券の横に置く。

サービス券の使用期限はもうすぐだ。
私の恋も同じ。
最初から期限付きだったのだ。


「使っちゃおうと思って」


「そうだね」


有香も無理したような顔で微笑んだ。


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