極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
しばらくして、彼が少し身体を離して私の左手を取った。
彼の大きな手の中にあると、自分の手がやけに小さく見える。
どうしたのと聞こうとした時、薬指にそっと指輪が嵌められた。
見たこともない、大きなダイヤの指輪だ。
彼の手にある箱はニューヨークの有名なジュエリーブランドのものだった。
あまりの豪華さと、まるで想像もしなかったものにしばらく口がきけなかった。
「アメリカから帰ったら、柚希に渡すつもりだった。話があるって言っただろう」
「え、あれって……」
「プロポーズだよ。さっき言ってしまったけど」
この二週間、私ったら何をやっていたのだろう。
「別れ話されるんだと思ってました……」
「やっぱり誤解させたのは長谷川麻里子だろう」
「違います」
私が頑固に否定すると、彼は諦めたように笑った。
二人とも今は誰かを恨む気分ではなかった。
彼の大きな手の中にあると、自分の手がやけに小さく見える。
どうしたのと聞こうとした時、薬指にそっと指輪が嵌められた。
見たこともない、大きなダイヤの指輪だ。
彼の手にある箱はニューヨークの有名なジュエリーブランドのものだった。
あまりの豪華さと、まるで想像もしなかったものにしばらく口がきけなかった。
「アメリカから帰ったら、柚希に渡すつもりだった。話があるって言っただろう」
「え、あれって……」
「プロポーズだよ。さっき言ってしまったけど」
この二週間、私ったら何をやっていたのだろう。
「別れ話されるんだと思ってました……」
「やっぱり誤解させたのは長谷川麻里子だろう」
「違います」
私が頑固に否定すると、彼は諦めたように笑った。
二人とも今は誰かを恨む気分ではなかった。