極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
すると突然、身体に彼の腕がぐいっと差し込まれ、抱き上げられた。


「帰ろう」


「えっ、ちょっと待ってください!」


降りようとして暴れると彼がよろけた。


「重いくせに暴れるな」


「指輪が! ビーズの指輪をさっき落としちゃったんです。あれは絶対に大切なんです。見つけないと帰れません!」


「それで泣いてたのか?」


「はい……」


仕方がないなという顔で彼は私を下ろした。
それから両手で私の頬を挟み、言い聞かせるように約束してくれた。


「俺が明日探しておく」


「……自分で探したいです」


「必ず見つける。約束する。駐輪場に規制線を張って砂利を全部かっさらってでも」



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