極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
洗面所は驚くほど広く、雑誌で見るようなお洒落な造りだった。

ふかふかのタオルが積み重ねられた上には新しい歯ブラシが用意してある。
彼の手際の良さに感心しつつ、イケメン御曹司という先入観が邪魔をして、女性を泊めることに慣れているのではと邪推もしてしまう。


「……」


極上の気分で鏡を覗き込んだ私のテンションはそこで急降下した。
こんなに疲れた顔をしていたなんて。

高梨さんにこの顔を見せてしまったことに少々へこんだものの、丁寧に歯を磨いて顔を洗うと、生き返ったような気分になった。


そのあと、私は早く復帰するために身体を動かし始めた。

でも少し良くなったからといって無理をしてはいけないらしい。
しばらくすると私の腰はまた悲鳴を上げ始め、結局それからは一日中ベッドで横になり痛みで呻いていた。


< 51 / 365 >

この作品をシェア

pagetop