極甘同居～クールな御曹司に独占されました～

会社の中枢である経営企画室なら、帰りはそれなりに遅いのだろう。
もしかすると自宅には私という厄介なお荷物がいるため、外で多少遊んで帰ってくるのかもしれない。


てっきりそう思っていたのに、その夜、高梨さんの帰宅は意外に早かった。
彼が買ってきてくれた食事──今日はコンビニ弁当ではなくお洒落で高そうなテイクアウトミールだった──をたいそう美味しく頂いたあと、洗面所に行こうとした私は思うように動けずベッドから落ちてしまった。


「どうした？　地鳴りがしたぞ」


床に這いつくばって悶絶していると、高梨さんが様子を見にやって来た。


「あの……歯磨きしたかったのと、あと、シャワーをお借りできないかと思って、それで……」


昨日はあんな状態だったから、お風呂どころではなかったけれど、さすがにいつまでもこのままではいられない。