極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
可愛くない下着を見られ、まったくベストとはほど遠い状態で男性に半裸を見られたという屈辱に気分はひどく落ち込んでいたけれど、洗い立ての香りがするリラックスウェアに包まれると身体はかなり楽になった。
「あの……楽になりました。ありがとうございました」
「いや。夕べ気づかなくて悪かった」
色気の一切ない空気が有難いような悔しいような、妙にモヤモヤする自分に何で不満なのと内心叱咤した。
部屋を出て行く時、彼が戸口に落ちていた大きな封筒に気づいて拾い上げた。
どうやら彼の母親が飛び出して行く時に落としたものらしい。
拾い上げた拍子に、封筒から厚みのあるフォトブックが開いた状態で床に落ちた。
ちらりと見えたそれは、きちんとフォトスタジオで撮られた、振袖姿の女性の写真だった。
彼は無言でそれを拾い上げると、一つため息を残して部屋を出て行った。
「あの……楽になりました。ありがとうございました」
「いや。夕べ気づかなくて悪かった」
色気の一切ない空気が有難いような悔しいような、妙にモヤモヤする自分に何で不満なのと内心叱咤した。
部屋を出て行く時、彼が戸口に落ちていた大きな封筒に気づいて拾い上げた。
どうやら彼の母親が飛び出して行く時に落としたものらしい。
拾い上げた拍子に、封筒から厚みのあるフォトブックが開いた状態で床に落ちた。
ちらりと見えたそれは、きちんとフォトスタジオで撮られた、振袖姿の女性の写真だった。
彼は無言でそれを拾い上げると、一つため息を残して部屋を出て行った。