極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
ただ茫然と彼を見上げる私に、その男性は小さな紙きれを差し出した。
「サービス券をもらったんですが、良かったらお使いになりますか? 僕は滅多に来られないので、失礼でなければ」
彼が手にしている券には〝海老天一本無料〟と大きな字で書いてある。
極上イケメンを前に、私は手を出していいものか、一瞬ためらった。
でも、浅ましいと思われるのではないかとか、恥ずかしいなどと気にしてはいけない。
せっかくの厚意なのだから。
「あの、ありがとうございます」
頭を下げてお礼を言い、券を受け取ると、彼は「どういたしまして」と爽やかに微笑んで出口へと去っていった。
「親切な人よね! 海老天無料券だって。こんなの貰えるなんて、よっぽどの上客よね」
前言撤回。
イケメンにもたまにはいい人がいるものだ。
突如降って来た幸運にホクホクしながら喋り続ける。
「でも私、そんなに露骨に見てたつもりはなかったんだけど、私たちの会話が聞こえてたのかなぁ……。あれっ、有香?」
なぜか有香は隣でカウンターに突っ伏している。
「サービス券をもらったんですが、良かったらお使いになりますか? 僕は滅多に来られないので、失礼でなければ」
彼が手にしている券には〝海老天一本無料〟と大きな字で書いてある。
極上イケメンを前に、私は手を出していいものか、一瞬ためらった。
でも、浅ましいと思われるのではないかとか、恥ずかしいなどと気にしてはいけない。
せっかくの厚意なのだから。
「あの、ありがとうございます」
頭を下げてお礼を言い、券を受け取ると、彼は「どういたしまして」と爽やかに微笑んで出口へと去っていった。
「親切な人よね! 海老天無料券だって。こんなの貰えるなんて、よっぽどの上客よね」
前言撤回。
イケメンにもたまにはいい人がいるものだ。
突如降って来た幸運にホクホクしながら喋り続ける。
「でも私、そんなに露骨に見てたつもりはなかったんだけど、私たちの会話が聞こえてたのかなぁ……。あれっ、有香?」
なぜか有香は隣でカウンターに突っ伏している。