恋×嘘×罪~誰にも言えない秘密の恋~
「お母さん…お父さん…」


扉の奥には、母と父の姿があった。


「あんた、一旦家帰るんでしょ?」


「え…あ、うん」


「なら、早く顔洗ってご飯食べちゃいなさい」


「母さんの料理久しぶりだろ?」


そうだけど…


「お母さん、私…昨日の記憶なくて…」


「「え?」」


「どうやって…ここにきたの?」


「「…」」


2人は黙り込んでいた。


「お父さん?お母さん?」


「あんたタクシーの運転手さんにこの家の住所教えたんですって」


「え、ここのを!?」


「えぇ、あなた大分酔ってたし覚えてないのも無理ないわ」


「そっかー…」


「…花、まず、顔を洗っておいで」


「あ、そうだった!!」


私は急いで洗面台へ向かい、顔を洗った。
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