恋×嘘×罪~誰にも言えない秘密の恋~
「あの、彩香、さっきから何のことー…」


「あ、いた!成宮!」


あ…


「山下君?」


振り返ると、お弁当を片手に持った山下君が近づいてきていた。


「ごめんな休憩中に、さっきフロントの人が成宮に届け物があるって呼んでるぞ」


フロント…?


「確か、携帯だったかな」


「あ、そうだった!!」


私は家を出た時から携帯がなくて探していた。
もしかして実家に置いてきたと思っていたけど…


「親切な人が届けてくれたのかな?」


「多分な、届けてくれたの今さっきって言ってたし、今ならまだお礼言えると思うぞ」
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