男嫌いな僕と番外編な新選組。



「なに、してんの」


はっきりした透明感あふれる声


『……おれを、ひとりにした』


「…………ばかなの?」



………泣きそう



『だ、抱きしめてほしかったから…っ』


なにがなんでも通す!!


いままでのこと見返してやるんだから!


「…ふーん?」


……勝ち誇ったような、余裕満ちてるにっこりした笑みに


いやな予感がした


ーー…ぎゅっ



『……っちょ?!』


なんか分からんけど、だきしめられたんだけど?!


え、なにこれ、こぇええ!!




「…きみ抱きしめてほしかったんでしょ?文句、ある?」



『っいや…』



なんか、なんか、なんか、なんかちがーーーーうっ!!!!!




「ふふ、素直になりなよ?」



……めっちゃ綺麗な笑み…


めっちゃ、こわい



ちょっと抵抗してみるが、それでも離されない腕。
なんでこんなに細いくせに強いんだよ


……ってい、い、いてぇええええ''



「ふふふ、たのしそうだね?」



『どこが?!なあ、どこがそう見えてんの?!』



「やだなぁー、隠さなくてもいいよ。顔見たらわかるもん」



『わかってねぇえよ?!』



「はいはい。……で?」



『……で?』



「きみはなにしにきたの?」



やっとだよ、やっと入れるよ























「はぁああああああっ?!」


本題を言うと、滅多に叫ばない親友が叫んだ
< 13 / 27 >

この作品をシェア

pagetop