ａｇａｉｎｓｔ

苦手な裁縫をして直した鞄から、『分厚い雑誌』を取り出しめくる。

沢山の漫画がちょこっとずつ載っているこれは意外と面白い。

週に一度はこうして、小説ではないものも読む。

それにしても、少年誌と言うのは何でこんなにファンタジックなんだろう。

現実離れした設定。

スポーツを扱ったものもあるけれど、やっぱり現実離れした主人公の能力。

それでも私は少女漫画より、少年漫画を選ぶ。

少年漫画はファンタジックな設定だけれど、言っている事は現実的。

仲間を想う熱い気持ちが書き上げられている。男の友情とはなんて熱いんだろう。

生まれ変わるなら100％男になりたいと思ってしまうくらい。

それと違って少女漫画なんて一見、現実的な事を扱っているようだけれど、どれもファンタジックすぎる。