against
枕になってしまっているトートバッグを手で探り、中から見つけ出したペラペラな頼りない紙の束。
太陽を隠すように目の前で広げた。
このヒラヒラと小さな風でも揺れてしまう薄い雑誌は、さっき遠回りをしてまで貰ってきたフリーペーパー。
あぁいいのない。
私はそのフリーペーパーに載っている求人情報を、隅から隅まで見ていた。
世の中には沢山仕事があるはずなのに。
私を求めてはいないようだ。
『18歳以上』『高校生不可』そんな文字がやたら目につき、イラつく。
それはまだ許せる範囲で。
『一般750円』『高校生650円』なんて文字にいい加減うんざりする。
100円の差は何なんだろうか。
今日もバイトは見つからなかった。
春休みに短期で入ったバイトを辞めてから、二ヶ月近いプー生活。
そろそろ働かなくては、生きていけない。
太陽を隠すように目の前で広げた。
このヒラヒラと小さな風でも揺れてしまう薄い雑誌は、さっき遠回りをしてまで貰ってきたフリーペーパー。
あぁいいのない。
私はそのフリーペーパーに載っている求人情報を、隅から隅まで見ていた。
世の中には沢山仕事があるはずなのに。
私を求めてはいないようだ。
『18歳以上』『高校生不可』そんな文字がやたら目につき、イラつく。
それはまだ許せる範囲で。
『一般750円』『高校生650円』なんて文字にいい加減うんざりする。
100円の差は何なんだろうか。
今日もバイトは見つからなかった。
春休みに短期で入ったバイトを辞めてから、二ヶ月近いプー生活。
そろそろ働かなくては、生きていけない。