against
100%なんてありえない。

そう言われているようで、ムシャクシャする頭を下げて走りだす。

人と違う事をするのって、いつもドキドキする。

ドキドキのうちわけは、不安少々、あとは開放感。快感と言っても間違いはない。

少しだけ奈津美の気持ちがわかるようだった。

午後の授業なんてする気になれない。

あからさまに表情や体調に表れた綾菜よりも、私の方がよっぽど『キテ』いると誰からに伝えたいくらいだった。

ぬけてきてから言うのもなんだけど。

逃げたと思われたくなければ、逃げてはいけない。

走りだしてから思っても、結局逃げているわけで。

そんな自分にも、誰かが決めたルールにも本当にムカついていた。

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