1番になりたい。

双子の妹

「結菜ちゃんにこれ渡してくれる！？」
「結菜ちゃんって何が好きなの？」
「結菜ちゃんっていつからピアニストなの？」
今日も1日結菜祭り。あーあ、もう良いから！って言いたいけどそんなこと言えるかぁ！
「相変わらず愛菜大変だね。」
「沙夜ぉ～助けてくれたっていいのに〜」
「私が何を助ければ良いのさ笑笑」
「正論。」
うぅ〜そうだよね。１回だけでもいいから沙夜と1日だけ体を交換できたらいいのに。
「そだそだ！愛菜は、何部に入るの？」
「そうだねぇ、何がいいかな？」
私達の通う学校は、部活がたくさんあって運動部は、バスケ部、野球部、サッカー部、テニス部、水泳部、バレー部、バドミントン部、卓球部、陸上部、剣道部、柔道部、空手部。
文化系部は、吹奏楽部、茶道部、料理部、手芸部、パソコン部、美術部、合唱部。
たくさんあって迷うんだよねぇ。
「候補としては、バレー部か陸上部。」
「うちは、中学ん時やってた卓球部。愛菜、バレーと陸上の経験あるの？」
「陸上は、小学ん時から、ずっと続けててバレーは、部活でやってた。前の学校は、陸上部が無かったの！」
「意外と運動系なんだね。愛菜って。結菜ちゃんは、文化系？」
「うん。結菜は、文化系。結菜は、一切運動しないからね笑笑」
「明日、見学行こ」
「うん」


「結菜は、学校どう？」
「すごく楽しいよ！担任の先生はすごく優しいし、友達は、めっちゃ可愛い子なの！」
「いつでも家に呼んでいいからね。」
「うん！」
この髪を1つにふわふわに巻いて結んでいるのが妹、結菜。双子のはずなのに結菜の可愛いオーラは、私には1つも、もってない。美肌で身長が150cmの小柄な結菜ど
地黒で身長が168cmの私とは似ても似つかない。
あーあ、結菜だったら、人生が変わってたのかもしれないのに。結菜だったら、今、幸せだった？