地獄的恐怖鬼ごっこ
「晴れてるー!」
一昨日は雨予報だったのに。昨日は雨だったのに。
今日も絶対に雨って言われていたのに!

私はバタバタと階段を駆け降り、

朝食を急いで食べ、歯磨き洗顔を済ませて
外へ飛び出した。

「やったぁ~~!!」
私は走りながら《あるところ》へ向かう。

暖かい風が私の頬を撫でる。
昨日雨が降っていたことからも少しだけ蒸し暑い。

「あ! みのり!! おはよう~」

そう言って私に手を振る友達。すみれだ。
私なんかよりもずっと女の子らしい。

私が手を天にかざして「まぶしい……」と呟くと
すみれはその手を取ってハイタッチをした。

二人とも吹き出して、同時に笑う。
「んじゃ、学校行こっか!」

二人は手を絶対に離さないようにぎゅっと繋いで
学校へと向かった。
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