地獄的恐怖鬼ごっこ
今までみずきは、表向きは明るい女の子だった。

だれけど、今この状況で、自分が仮面を被る意味がないと察したのか、私に接するいつもの姿で歩み寄ろうとする。

私は、少しだけ怯んで後ずさる。

「ちょっと……」

みのりは私を守ろうとみずきに肩を置いて阻止しようとする。

正木は、私が苛められてたことを知らない。

驚いた表情で私を見ていた。


でも……私が変わらなきゃ。

「この状況でそんなこと言ってられないよ!
助け合わないといけないんじゃないの!?」

みずきは私を睨む。

でも、すぐにその勢いはなくなり、

「そうだね」と返した。
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