地獄的恐怖鬼ごっこ
「みずき!!」

みのりは心配そうに声をかけるものの、大丈夫と判断したのか、助けようとしなかった。

一番先頭を走っていたみずきだったが、あっという間に差は縮まり、追い抜いていった。

「死にたくないなら早く立て!」

正木も急かすが、助けることはしない。

後ろをちらりと見てみるが、みずきが立つ様子はない。

このままだとみずきが死ぬ……!

私はみのりの手を乱暴に振りほどいてみずきの元へと向かった。
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