地獄的恐怖鬼ごっこ
今度は、携帯ではなかった。校内放送だろうか。
《校内イベントを開催します》
そんな。人がいっぱい捕獲されてしまうイベントが開催されてしまうのか。
外から驚いたような「うわぁっ」と、気の抜けた声が聞こえた。
人数が多い分、混乱も多いのだろう。
特に、まだこの地獄のような鬼ごっこの姿を見ていない者は……。
「とにかく、外に出た方がいいって。あやか。あやか?」
ハッとしてみずきの方を見る。今まで喋りかけられていたことに気が付いていなかった。咄嗟に軽く謝る。
ドアを開けると、ひとつのグループが怯えた様子で固まっていた。
「あ、さっきの……」
その中の一人が声をかけてきた。
さっきの……。そう言えば、学校に来る途中私達と喋った子達のグループなのか。
「さっきの放送聞いた? 実は、校内から出れなくて。全員参加のイベントだって」
校内から出れないって。私達が来たときは普通に入れたのに。
全員参加とは、恐らくこの学年全員がこの学校内にいるということだろう。
《校内イベントを開催します》
そんな。人がいっぱい捕獲されてしまうイベントが開催されてしまうのか。
外から驚いたような「うわぁっ」と、気の抜けた声が聞こえた。
人数が多い分、混乱も多いのだろう。
特に、まだこの地獄のような鬼ごっこの姿を見ていない者は……。
「とにかく、外に出た方がいいって。あやか。あやか?」
ハッとしてみずきの方を見る。今まで喋りかけられていたことに気が付いていなかった。咄嗟に軽く謝る。
ドアを開けると、ひとつのグループが怯えた様子で固まっていた。
「あ、さっきの……」
その中の一人が声をかけてきた。
さっきの……。そう言えば、学校に来る途中私達と喋った子達のグループなのか。
「さっきの放送聞いた? 実は、校内から出れなくて。全員参加のイベントだって」
校内から出れないって。私達が来たときは普通に入れたのに。
全員参加とは、恐らくこの学年全員がこの学校内にいるということだろう。