地獄的恐怖鬼ごっこ
そこにあったものは、恐らく人であったものの死体、死体、死体。
それを理解すると、私からは呪文のように「嘘でしょ」という言葉が流れ出てくる。
――ブブブブ、ブブブブ。
捕獲者を知らせる音だ。でも、その音は全く耳には入ってこない。
「嫌!! 助けて!! 出してよ!! ゲームを終わらせてよ!!」
みずきは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、上を向いて泣き叫ぶ。
「おい、みんな、落ち着けって……おいッ!!」
「みずき!!」
みずきは私たちが来た道を走って戻っていった。
そんな。単独行動は危ない……!
でも、何故か、私たちは立ち尽くすことしかできない。
怖くて、震えて、足が動かない。
「待って……みずきが死んじゃう」
涙が出てきそうになるのを必死に堪えた。
「二人とも、待ってて! 私が探してくる」
「待って!! みのりも単独行動は危ないよ!」
みのりは私の言葉をかわし、速度を緩めることなくそのまま走っていった。
「ねえ、私達も……追いかけなきゃ」
死体の山の方へ立っている正木を直視できずに、目を反らしたまま私は問いかけた。
正木は無言で頷く。その目は多分、まっすぐで、真剣な表情だっただろう。
それを理解すると、私からは呪文のように「嘘でしょ」という言葉が流れ出てくる。
――ブブブブ、ブブブブ。
捕獲者を知らせる音だ。でも、その音は全く耳には入ってこない。
「嫌!! 助けて!! 出してよ!! ゲームを終わらせてよ!!」
みずきは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、上を向いて泣き叫ぶ。
「おい、みんな、落ち着けって……おいッ!!」
「みずき!!」
みずきは私たちが来た道を走って戻っていった。
そんな。単独行動は危ない……!
でも、何故か、私たちは立ち尽くすことしかできない。
怖くて、震えて、足が動かない。
「待って……みずきが死んじゃう」
涙が出てきそうになるのを必死に堪えた。
「二人とも、待ってて! 私が探してくる」
「待って!! みのりも単独行動は危ないよ!」
みのりは私の言葉をかわし、速度を緩めることなくそのまま走っていった。
「ねえ、私達も……追いかけなきゃ」
死体の山の方へ立っている正木を直視できずに、目を反らしたまま私は問いかけた。
正木は無言で頷く。その目は多分、まっすぐで、真剣な表情だっただろう。