地獄的恐怖鬼ごっこ
「みずき……何してるの?」

目の前の状況が上手く把握できずに混乱する。

「みずき……おい」

正木が強くみずきの肩を揺さぶる。が、みずきが反応することはない。

今の状況を整理しよう。

部屋にはいると、みずきは倒れていた。

そこには血の痕と、首が絞められた痕、ハンマーでかちわられた痕があった。

いくらなんでも……酷すぎる。

みずきが目の前で死んでいる、この残酷な状況が不思議と嫌ではない。

だが、それより私の心を動かすものがあった。

「せっかく友達になれたのに……どうしていきなり死んじゃうの……?」

嗚咽を漏らす。声が掠れる。

< 57 / 73 >

この作品をシェア

pagetop