地獄的恐怖鬼ごっこ
「ほら、座れ座れ」
私がぼーっと二人のことを見ていると、みのりにこちらに来るよう促された。
私は小走りでそちらに向かい、腰を下ろす。
「始めるよ! 犯人探しの会議」
みのりは、一区切りつけるかのようにパンッ、と手を叩く。
だが、二人は何も喋らない。
私にとっては、これは犯人探し、という名目が付いているだけで、特にこれと言った新しい内容も情報も何もない。
強いて言えばさっきのピンは心残りだけれど。いつまでも引きずってても仕方ないし、みのりも関係ない、と言っている。
「……これ、意味あるのか?」
この静けさに我慢できなかったのだろう。正木は目線を逸らしながら言う。
「そんなこと言われても、やらなきゃ始まんないじゃん」
みのりは口を尖らせる。
私は、正木の様に情報が無い限り歩き回ってヒントを探すしか無いと思う。
だが、みのりの言うように些細な情報を少しでも共有しあう、と言うのもダメではない。
どちらも理解できてしまうがために何も言えない。
「いやいや、ヒントを探し回った方が有力だろ?」
正木は腕を組み、呆れ気味だ。
何だか、嫌な雰囲気が流れる。
「ね、ねえ、ちょっと、二人と……」
「歩き回ったら危険でしょう!?」
私がぼーっと二人のことを見ていると、みのりにこちらに来るよう促された。
私は小走りでそちらに向かい、腰を下ろす。
「始めるよ! 犯人探しの会議」
みのりは、一区切りつけるかのようにパンッ、と手を叩く。
だが、二人は何も喋らない。
私にとっては、これは犯人探し、という名目が付いているだけで、特にこれと言った新しい内容も情報も何もない。
強いて言えばさっきのピンは心残りだけれど。いつまでも引きずってても仕方ないし、みのりも関係ない、と言っている。
「……これ、意味あるのか?」
この静けさに我慢できなかったのだろう。正木は目線を逸らしながら言う。
「そんなこと言われても、やらなきゃ始まんないじゃん」
みのりは口を尖らせる。
私は、正木の様に情報が無い限り歩き回ってヒントを探すしか無いと思う。
だが、みのりの言うように些細な情報を少しでも共有しあう、と言うのもダメではない。
どちらも理解できてしまうがために何も言えない。
「いやいや、ヒントを探し回った方が有力だろ?」
正木は腕を組み、呆れ気味だ。
何だか、嫌な雰囲気が流れる。
「ね、ねえ、ちょっと、二人と……」
「歩き回ったら危険でしょう!?」