君と命と夏空と。
踏切に立ち入って、撥ねられようと思った理由も、特にない。



一直線に伸びた並木道と線路を見据えた。



初めて来たとき、ここを好きになった。



小学生の頃、施設に帰りたくなくて、日が暮れるまで一人で向かいのベンチに座っていたこともあった。




やっぱりここが、ぴったりなのかもしれない。




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