外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
『なにがあったの?』と返したメッセージは、既読にならないまま。
私は藤悟さんのお茶室に入り、ただただ、畳の一点を見つめていた。
最初、聞こえていた茶筅の音は、目を伏せているうちに、遠くなっていった。
一心に見据える畳がぼやけて滲み、視界の焦点が合わなくなっていく。
なにがあったんだろう……。
欲しい答えをもらえないまま、刻々と時間だけが過ぎていく。
焦らされ続け、頭の中は奏介でいっぱい。
しかも、どんどん悪い方向へ妄想が膨らんでいく。
だって、突然『俺の実家に泊まってくれ』なんて言われる理由は、なにをどう考えても、奏介の方で問題が起きたとしか考えられない。
一昨日、例のサラリーマンの話をした時、彼は早速調査させると言っていたから、きっとそれを踏まえて、私の身を案じての措置だろうこともわかる。
でも、私の方は昨日も今日も何事もなかったのに……。
とにかく、突然すぎて思考回路が正常に働かない。
それでも、奏介のLINEの通り、周防家にはすでに連絡が入っていたようで、到着すると同時に、私は離れの客間に案内されてしまった。
私は藤悟さんのお茶室に入り、ただただ、畳の一点を見つめていた。
最初、聞こえていた茶筅の音は、目を伏せているうちに、遠くなっていった。
一心に見据える畳がぼやけて滲み、視界の焦点が合わなくなっていく。
なにがあったんだろう……。
欲しい答えをもらえないまま、刻々と時間だけが過ぎていく。
焦らされ続け、頭の中は奏介でいっぱい。
しかも、どんどん悪い方向へ妄想が膨らんでいく。
だって、突然『俺の実家に泊まってくれ』なんて言われる理由は、なにをどう考えても、奏介の方で問題が起きたとしか考えられない。
一昨日、例のサラリーマンの話をした時、彼は早速調査させると言っていたから、きっとそれを踏まえて、私の身を案じての措置だろうこともわかる。
でも、私の方は昨日も今日も何事もなかったのに……。
とにかく、突然すぎて思考回路が正常に働かない。
それでも、奏介のLINEの通り、周防家にはすでに連絡が入っていたようで、到着すると同時に、私は離れの客間に案内されてしまった。