外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
頷くことができず、きゅっと唇を噛む奏介に、精一杯微笑みかける。
「ねえ、奏介。この間言ってくれたよね。七瀬は俺の妻だ。周防家の嫁じゃない……って」
「……ああ?」
「私もね、自分の我儘で決めたことなのに、心のどこかで藤悟さんに教わってていいのかなって思ってたの」
私の言葉を聞いて、奏介がふっと眉を寄せた。
それを見て、私もふふっと笑う。
「奏介も、私が藤悟さんに教わるの嫌がってて、ヤキモチ妬いてるってちゃんとわかってるし」
ほんの少し意地悪も込めて目を細めると、彼は居心地悪そうに視線を横に流して、私から逃げた。
「君は、俺にとって都合が悪い失言ばかりを覚えている」
どこか忌々しげに言い捨てる奏介の前で、私はそっと俯いた。
「それが奏介にとって本心なら……私は本当はどうすべきなんだろう、ってずっと考えてた。でも、奏介、今、言ってくれた」
私の心を鷲掴みにした奏介の言葉を胸に描き、きゅんと疼くのを感じながら、まっすぐ彼の瞳を見つめる。
「弁護士である前に『周防奏介』だ。君の夫だ、って」
鼻の奥の方がツンとするのを感じながら、必死に笑いかける。
奏介は戸惑った様子で、わずかに顔を歪めた。
「ねえ、奏介。この間言ってくれたよね。七瀬は俺の妻だ。周防家の嫁じゃない……って」
「……ああ?」
「私もね、自分の我儘で決めたことなのに、心のどこかで藤悟さんに教わってていいのかなって思ってたの」
私の言葉を聞いて、奏介がふっと眉を寄せた。
それを見て、私もふふっと笑う。
「奏介も、私が藤悟さんに教わるの嫌がってて、ヤキモチ妬いてるってちゃんとわかってるし」
ほんの少し意地悪も込めて目を細めると、彼は居心地悪そうに視線を横に流して、私から逃げた。
「君は、俺にとって都合が悪い失言ばかりを覚えている」
どこか忌々しげに言い捨てる奏介の前で、私はそっと俯いた。
「それが奏介にとって本心なら……私は本当はどうすべきなんだろう、ってずっと考えてた。でも、奏介、今、言ってくれた」
私の心を鷲掴みにした奏介の言葉を胸に描き、きゅんと疼くのを感じながら、まっすぐ彼の瞳を見つめる。
「弁護士である前に『周防奏介』だ。君の夫だ、って」
鼻の奥の方がツンとするのを感じながら、必死に笑いかける。
奏介は戸惑った様子で、わずかに顔を歪めた。