外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
「私は、弁護士が本職で、茶道家元周防家の次男でもある、周防奏介という一人の男性の妻。ね、奏介は、藤悟さんが私を『周防家の嫁』って言うのに憤慨してたけど、彼の言うことも間違いじゃないんだよ」
私が口にしたその言葉に、奏介は喉仏を上下させた。
「奏介のご両親や藤悟さんにとって、私は間違いなく周防家次男の嫁。そうやって、教育してもらえるって、とても光栄なことだと思う。奏介の大事な家族に、可愛がってもらってるってことじゃない?」
奏介はきゅっと唇を引き結び、黙って私の言うことに耳を傾けている。
「私は、この機会に、周防流を受け継いできた奏介の家族から、お茶のご指導してもらう。でも、奏介が嫌がったように、誰かに染め上げられるなんてことにはならないから」
「え?」
強気で言葉を重ねる私に、奏介が短い声を挟んだ。
それには私も、腰に手を当てて胸を張った。
「私は、みんなを融合して、周防七瀬の色に染まる」
ニコッと笑って答えた私を、奏介は小さく口を開けて見上げていた。
何度か瞬きを繰り返した後、「は、は」と途切れ途切れの笑い声を漏らす。
「まったく……君は」
彼は額に手を当てて、目を伏せた。
私が口にしたその言葉に、奏介は喉仏を上下させた。
「奏介のご両親や藤悟さんにとって、私は間違いなく周防家次男の嫁。そうやって、教育してもらえるって、とても光栄なことだと思う。奏介の大事な家族に、可愛がってもらってるってことじゃない?」
奏介はきゅっと唇を引き結び、黙って私の言うことに耳を傾けている。
「私は、この機会に、周防流を受け継いできた奏介の家族から、お茶のご指導してもらう。でも、奏介が嫌がったように、誰かに染め上げられるなんてことにはならないから」
「え?」
強気で言葉を重ねる私に、奏介が短い声を挟んだ。
それには私も、腰に手を当てて胸を張った。
「私は、みんなを融合して、周防七瀬の色に染まる」
ニコッと笑って答えた私を、奏介は小さく口を開けて見上げていた。
何度か瞬きを繰り返した後、「は、は」と途切れ途切れの笑い声を漏らす。
「まったく……君は」
彼は額に手を当てて、目を伏せた。