外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
「あんな捕り物騒動に巻き込まれて、七瀬も心身ともに疲れ切っている。殺人未遂なんて目に遭ったんだから、当然だ……と憂いてみたら、親父もお袋も『お手伝いはいいから、週末はゆっくり労わってあげなさい』と、俺に言ってくれた」
「……えええっ!?」
いつの間にそんなやり取りが!?
ギョッとして目を剥き、なにを言っていいかわからず口をパクパクさせるだけの私を見て、奏介は大きな手で口を隠し、ぶぶっと吹き出した。
そして、私の心を見透かしたかのように、説明してくれる。
「七瀬が風呂に入っている時に、君を心配してお袋から電話があった。疲れていたのは間違ってないだろう? あんな目に遭った後だ。心のケアも必要だろう? だから、少々盛って説明した」
「なっ……」
「よって、七瀬。君のこの週末の予定は綺麗さっぱり霧散した。俺も、しっかり休暇が取れる。牧野が出てきてくれたおかげで、心配材料もなくなったしな」
でもそれじゃあ、周防家の嫁としてどうなの!?と言いかけた声は、奏介の瞳にのまれて口に出せなかった。
「……心臓が、止まるかと思った。牧野が……君に向かってナイフを振り上げるのを見た時」
奏介は小さく唇を動かし、早口で言い切ると、目を伏せ、顔を俯かせた。
「……えええっ!?」
いつの間にそんなやり取りが!?
ギョッとして目を剥き、なにを言っていいかわからず口をパクパクさせるだけの私を見て、奏介は大きな手で口を隠し、ぶぶっと吹き出した。
そして、私の心を見透かしたかのように、説明してくれる。
「七瀬が風呂に入っている時に、君を心配してお袋から電話があった。疲れていたのは間違ってないだろう? あんな目に遭った後だ。心のケアも必要だろう? だから、少々盛って説明した」
「なっ……」
「よって、七瀬。君のこの週末の予定は綺麗さっぱり霧散した。俺も、しっかり休暇が取れる。牧野が出てきてくれたおかげで、心配材料もなくなったしな」
でもそれじゃあ、周防家の嫁としてどうなの!?と言いかけた声は、奏介の瞳にのまれて口に出せなかった。
「……心臓が、止まるかと思った。牧野が……君に向かってナイフを振り上げるのを見た時」
奏介は小さく唇を動かし、早口で言い切ると、目を伏せ、顔を俯かせた。