外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
オーブンに入れる前に、オニオンスープの味見をしていた時、玄関の鍵が開く音がした。
「あ!」
口に運んでいた小皿を調理台の上に置き、軽くエプロンで手を拭いて、パタパタとスリッパを鳴らしてキッチンを出た。
廊下から顔を覗かせると同時に、玄関のドアが開く。
中に入ってきたのは、もちろん奏介だ。
「ただい……」
「お帰りなさい、奏介!」
彼に最後まで言わせる前に、私は玄関先まで走っていった。
靴を脱ぐために身を屈めていた奏介が、『え?』というようにギョッとした様子で顔を上げる。
「裁判、お疲れ様でした」
奏介の前で立ち止まり、労いの言葉をかけると、彼はクスッと笑った。
「ありがとう、七瀬」
「奏介、お祝いしよう。今夜は、奏介の好きな物たくさん作ったから!」
裁判所を出た時からずっと、私の気分は高揚したまま。
帰りに寄ったスーパーでも、心は浮き足立っていた。
だって今日は、新婚二週間にしてやっと二人でゆっくり過ごせる夜。
彼のために手料理を作って、一緒にテーブルを囲むのは、今夜が初めてなんだから。
必然的に、私のテンションも上がる。
「あ!」
口に運んでいた小皿を調理台の上に置き、軽くエプロンで手を拭いて、パタパタとスリッパを鳴らしてキッチンを出た。
廊下から顔を覗かせると同時に、玄関のドアが開く。
中に入ってきたのは、もちろん奏介だ。
「ただい……」
「お帰りなさい、奏介!」
彼に最後まで言わせる前に、私は玄関先まで走っていった。
靴を脱ぐために身を屈めていた奏介が、『え?』というようにギョッとした様子で顔を上げる。
「裁判、お疲れ様でした」
奏介の前で立ち止まり、労いの言葉をかけると、彼はクスッと笑った。
「ありがとう、七瀬」
「奏介、お祝いしよう。今夜は、奏介の好きな物たくさん作ったから!」
裁判所を出た時からずっと、私の気分は高揚したまま。
帰りに寄ったスーパーでも、心は浮き足立っていた。
だって今日は、新婚二週間にしてやっと二人でゆっくり過ごせる夜。
彼のために手料理を作って、一緒にテーブルを囲むのは、今夜が初めてなんだから。
必然的に、私のテンションも上がる。