しゃぼんだま
手術当日、
手術を受けることにした私は君が来るのを待ってた。
なにか嫌な予感がする。
お願い、早く来て!

遠くから救急車の音がする。
私がいる、病院に入った。
私はいてもたってもいられなくて、
「ーーーー!」
看護師さんが呼び止める声も無視して病室を飛び足した。
視界に入ったのは、
   光ではなく、赤に染まった君だった…
「なんで!?一緒に生きるっていったじゃ
 ん!なんでよー!」
服が汚れるのも構わず私は君にすがりつく、
「ごめんね?でもね、君だけはこれで救える よ、ごめんね?」
「嫌だ!一緒じゃなきゃ!」
それでも君は泣きながらごめんね、ごめんね、を繰り返すだけ、
「ごめんね、あと…お願いしてもいい?」
「なに?」
そういうと君は光に包まれた笑顔でこう言った。
「笑って、生きて、」
私が精一杯の笑顔を見せると君は安心したように、
「ありがとう」
君も精一杯の笑顔で眠りについた、
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