黒猫さんの忘れたいこと。
「おーい、そこの後ろ3人、うるせぇぞ。話を聞け。」





「はーい。」



「すみません。」



「ちっ、めんどくせぇ。」


あ、大輝ばかだ。
あちゃー、ほら、ケンちゃんの後ろに鬼が見えるよ。




「日野?お前はそんなに俺にかまって欲しいのか?ん?なら、HR終わったら、俺のところに来いよ。たぁくさん、仕事はあるからな?」



「はぁ?!嫌に決まって、・・・はい、わかりましたー!喜んでお受け致します!」



ケンちゃん怖い。大輝が負けちゃったよ。

ケンちゃん、何したんだろ。まぁ考えたくもないけど。




「はぁー、ったく、お前らは何でそんな問題児なんだ。」





ケンちゃんが何か喋ってるが、無視だ無視。




俺は窓の外に目を向けた。


すると、ちょうど転校生6人が登校してきているのが見えた。



「へぇ、コンビニの奴らだったのか。」






「おーい!優希!お前はなんで言ったそばから話を聞いてないんだ!」



「あー、はいはい。」





サァー


暖かい春風が吹く。桜の木が揺れて花びらが綺麗に舞っていた。


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