扉の向こうはいつも雨
不意に閉まったはずの扉が開いて居心地が悪そうな宗一郎が顔をのぞかせて頭をかいた。
「……来るなって言った部屋に逃げるなんて大人げなかったなって。」
フッと笑みがこぼれて余計に宗一郎に居心地が悪そうな顔をさせた。
「笑うなんてひどいな。
桃ちゃんこそ、僕にそんな顔させたくないって、どんな顔をさせたいわけ?」
いつも思い浮かぶのは優しい顔で、そう伝えたのに拒絶されたらなんて言っていいか分からない。
だいたい、意地悪な笑みを浮かべた宗一郎に「そんな顔」と言えるわけもなく「知りません!」とそっぽを向いた。
桃香の言い方に吹き出した宗一郎はひとしきり笑って、それから呟いた。
「2人のことを調べたい。」
「……はい。」
安堵の表情を浮かべた宗一郎が「誕生日会をやり直そう」と微笑んだ。
「……来るなって言った部屋に逃げるなんて大人げなかったなって。」
フッと笑みがこぼれて余計に宗一郎に居心地が悪そうな顔をさせた。
「笑うなんてひどいな。
桃ちゃんこそ、僕にそんな顔させたくないって、どんな顔をさせたいわけ?」
いつも思い浮かぶのは優しい顔で、そう伝えたのに拒絶されたらなんて言っていいか分からない。
だいたい、意地悪な笑みを浮かべた宗一郎に「そんな顔」と言えるわけもなく「知りません!」とそっぽを向いた。
桃香の言い方に吹き出した宗一郎はひとしきり笑って、それから呟いた。
「2人のことを調べたい。」
「……はい。」
安堵の表情を浮かべた宗一郎が「誕生日会をやり直そう」と微笑んだ。