霊界ナビゲーター〜光と闇〜
二人の共通点の多さに混乱を隠せない奈麗を余所に、弓愛は嬉しそうに微笑む。
何事も楽しむタイプなのだと奈麗は冷静に弓愛を分析した。
弓愛は奈麗の手を握る。
「大学でも会うわけだし、これからも仲良くしてね。奈麗ちゃん。
そういえば、今日は奈麗ちゃんはどこに泊まる予定なの?」
奈麗はカフェから見える正面の道路を指差した。
「この道の先をしばらく歩いたところにあるホテルに泊まる予定です。」
昨日泊まった場所とはまた異なる場所に宿泊する予定となっていた。
「なら、私もそこに泊まろうかしら。
実はまだホテル予約してないの。」
奈麗はアイスコーヒーを飲み干すと、カップを置いた。
「予約してないんですか?!」
「ええ。そんなに驚くこと?
お互い飲み物も空になったし、そろそろ行きましょうか。
ホテルまで一緒してもいいかしら?」
少し心細いひとり旅だったはずが、いつのまにか二人旅行みたいになっていると奈麗は思ったのだった。
弓愛の人懐こさに癒され、その明るいペースに徐々に呑まれていた。
ホテルに到着した奈麗と弓愛は、チェックインの手配を済ませるべく、ホテルの受付カウンターへ向かった。
どうやら、奈麗の予約していた部屋が誤って二人用の部屋で手配されていたらしい。
そのおかげか、事態は思っていたよりもスムーズに運び、弓愛と二人で同じ部屋に泊まるということになった。
チェックインを済ませた二人は、残りの時間を伊勢神宮を参拝した。
夕刻には夕食を済ませるとホテルへと戻った。
ホテルのユニットバスで交互に風呂を済ませると、二人は色々な話を弾ませながら、いつの間にか寝る時刻になっていた。
「奈麗ちゃん。彼の言ってた事、覚えてる?」
弓愛は隣のベッドに座っている奈麗を見つめながら、ベッドの上で櫛をとかす。
弓愛のベッドは窓側にある。
弱めのライトに設定しているため、部屋の中は少しだけ暗かった。
「御守りを握って寝ろって言ってたよね。」
奈麗は御守りを見つめた。
「そうよ。せっかくだからやってみましょう。
お互い御守りを抱いて寝るの。」
弓愛は自身の御守りを手にぷらんと吊るし、奈麗に見せた。
疑わしいと思ったが、弓愛の言うことを反対する理由も見つからなかった為、静かに頷いた。
何事も楽しむタイプなのだと奈麗は冷静に弓愛を分析した。
弓愛は奈麗の手を握る。
「大学でも会うわけだし、これからも仲良くしてね。奈麗ちゃん。
そういえば、今日は奈麗ちゃんはどこに泊まる予定なの?」
奈麗はカフェから見える正面の道路を指差した。
「この道の先をしばらく歩いたところにあるホテルに泊まる予定です。」
昨日泊まった場所とはまた異なる場所に宿泊する予定となっていた。
「なら、私もそこに泊まろうかしら。
実はまだホテル予約してないの。」
奈麗はアイスコーヒーを飲み干すと、カップを置いた。
「予約してないんですか?!」
「ええ。そんなに驚くこと?
お互い飲み物も空になったし、そろそろ行きましょうか。
ホテルまで一緒してもいいかしら?」
少し心細いひとり旅だったはずが、いつのまにか二人旅行みたいになっていると奈麗は思ったのだった。
弓愛の人懐こさに癒され、その明るいペースに徐々に呑まれていた。
ホテルに到着した奈麗と弓愛は、チェックインの手配を済ませるべく、ホテルの受付カウンターへ向かった。
どうやら、奈麗の予約していた部屋が誤って二人用の部屋で手配されていたらしい。
そのおかげか、事態は思っていたよりもスムーズに運び、弓愛と二人で同じ部屋に泊まるということになった。
チェックインを済ませた二人は、残りの時間を伊勢神宮を参拝した。
夕刻には夕食を済ませるとホテルへと戻った。
ホテルのユニットバスで交互に風呂を済ませると、二人は色々な話を弾ませながら、いつの間にか寝る時刻になっていた。
「奈麗ちゃん。彼の言ってた事、覚えてる?」
弓愛は隣のベッドに座っている奈麗を見つめながら、ベッドの上で櫛をとかす。
弓愛のベッドは窓側にある。
弱めのライトに設定しているため、部屋の中は少しだけ暗かった。
「御守りを握って寝ろって言ってたよね。」
奈麗は御守りを見つめた。
「そうよ。せっかくだからやってみましょう。
お互い御守りを抱いて寝るの。」
弓愛は自身の御守りを手にぷらんと吊るし、奈麗に見せた。
疑わしいと思ったが、弓愛の言うことを反対する理由も見つからなかった為、静かに頷いた。