無題 〜奇跡の7つ子〜
ウンウン。
「やっぱ、あの子達には、笑顔が一番だよねー。デスハ。」
「そうだね。ゼ…じゃなかった。ジュピターくん?」
「もう、やめろよ。あ、手伝ってくれてあんがとね。」
「それがさ、俺なんもしてないんだよ。実は、あいつの魂、ここに来てないんだよね。」
「つまり?」
「これは、あの子が自分でなした技。って事。」
「さっすがぁ。俺の力コピーしただけは、あるな。」
まさか、あれだけの短時間で、四つも取られるなんて。
いや、コピーされるなんて。か…。
「あ!忘れてた!!!マッドは?」
完璧に忘れてた。
「いない………」
残念そうに、ウサギが言った。
「逃げられた。」
と、チェシャが言った。
「ねぇ、アリス。この卵、どうするの?」
後ろから声をかけられたので、後ろを振り向くと、
壱鳴が、ふたつの卵を抱えていた。
多分、
「もうすぐ割れるから、すぐに、家に帰ろう。」
私は言った。
第7幕END♣