無題 〜奇跡の7つ子〜
第8幕

34:♣準備♣

家に帰ると、みんなが、出迎えてくれた。


「おかえりーー!!」

詩鳴は、泣いていた。

いや、詩鳴だけじゃない。

とーなも、架鳴も泣いていた。

徹夜をして待っていたのだろう。

私たちが帰り、しばらくすると、ソファーの上で眠ってしまった。



しばらくして知ったことだが、あのカメラマンや、警察官たち、襲われた人達は、みんな気絶していただけだった。


あのカメラマンが、気絶したあとも、カメラは、回り続けていたらしい。

だから、あの時あったことは、音声なしで、全国に、広まった。

その為、私たちは、あの大門から、にげるためのてだてをたてた。

連れていくのは、

ウサギ、チェシャ、フェアリーとフェルリー、遅鳴、秘鳴の、6人。

これは、私が決めた人数。

全員を連れていくことはできない。

そう私はみんなに告げた。

そしたら、反対された。

「僕達も、行きたい!!」

と、壱鳴、愛鳴に言われた。

詩鳴と、架鳴、とーなは、もう何かしらの覚悟を決めていた。

エリックとアリエルには、
「私の大事な人の家族を守っていてね。」と頼んでおいた。
ので、反論、反対はしてこなかった。

私は、結局、7人までと、人数を決めて、二人と、秘鳴に、決めさせることにした。

今回は、ただの見学者になる。

さて、どうなることやら。
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