無題 〜奇跡の7つ子〜
「ねぇ、秘鳴!僕も連れてってよ」
二人が私に意思を表明してくる。
「俺も連れてけ!!」
だけど、はっきり言って
「二人は、連れていかない。」
私は、言い放った。
「どうして!!」
二人は、困惑する。
「ん?二人には、ここに残ってやってもらいたいことがあるから。」
「それは、なに?」
壱鳴が、言う。
「壱鳴には、過去に大きな門が現れた形跡と、白制のこと。」
私は、壱鳴に指を指して言う。
「愛鳴には、黒制のことと、家族のこと。」
そして、愛鳴に、指を指して言う。
「そして二人合わせて私が帰ってくるまでの課題は、黒白平等な、学校にすること!!」
最後に、二人同時に指を指していう。
「二人に、やって欲しいんだ。私は、あの子達についていく。遅鳴兄もいるし。何よりあいつらのことの結末を見届けたいんだ。」
私は、静かに言う。
二人は、沈黙をするが、最後に私は、
「留守をよろしく頼めるかい?」
と言った。
すると、二人は、参ったように、
「しょうがないなぁ。そこまで言うなら、叶えてやりやしょう!」
「いいよ。留守は、任せてよ。」
と、言った。
私は、二人の頼もしい(ちょっと言いすぎかな?)兄弟がいてくれて嬉しいと思った。